ブールデル & バカラ
今日のパリ巡りは、彫刻から。
以前見たロダン美術館がとても素敵だったので、今回はロダンの弟子であるブールデル美術館へ足を運びました。
ブールデルが暮らしたアトリエが美術館となっています。
まず出迎えてくれるのは、代表作「弓を引くヘラクレス」。
英雄ヘラクレスが鳥を狙い矢を放とうとする、激しい動きと緊張の一瞬をとらえています。
ないはずの矢が見えてきそう。
ブールデルの作品はどれも、とにかくデカイ
立派な筋肉のついた逞しい身体が印象的です。
「瀕死のケンタウロス」。
極端に真横へ傾げた頭や不自然な角度の腕はとても奇妙ですが、その張りつめた空気がギリシャ神話の怪物の最期を厳かに表しています。
まさに息絶えようとしている瞬間なのに、生の力を放っているみたい。
ブールデルは40年に渡り、ベートーヴェンの像を作り続けています。
真似っこしてみた
アトリエには小さな庭がいくつかあり、マロニエの木陰に佇むブロンズ像たちに会うことができます。
2階の彫像たち。
屋上の大きな壁像は、
昨日通ったシャンゼリゼ劇場の、ココ。
こうして芸術作品が街の至るところに生きているのが、パリの魅力です
さて、小腹がすいたのでランチへ向かいます
モンパルナスを通りすぎ、エドガー・キネの市場を覗きながら…
評判のクレープリー(クレープ屋さん)、ル・プティ・ジョスランへ。
ベーコン卵、中には野菜が詰まったガレットと、バターたっぷりの甘いクレープを1つずつ、そしてリンゴの発泡酒シードルを注文。
ナニコレ美味しい~~~
今まで食べたクレープでダントツ1位
それにしてもすごいボリューム、3人でやっと平らげましたとさ。
お次はメトロに乗ってセーヌ川にかかるアルマ橋のたもとへやって来ました。
ここでまさかの豪雨
もともと増水しているセーヌ川が更に溢れそう!
暴風で何度も傘をひっくり返しながらセーヌを渡りました。落ちたら死ぬー
穏やかなセーヌ川しか見たことないので、これはこれで貴重な体験かも。
写真撮りたかったけどそれどころではない
必死で渡ったのに、対岸にあるお目当ての下水道美術館がなんとフェルメ(休館)。
バルジャンが通った下水道見たかったなぁ。
滞在中に絶対リベンジします
そしてまた傘をひっくり返し、橋を戻る(笑)
ふぅ、ではバカラ美術館へと予定変更。
暴風雨の中をえっちらおっちら歩いてやっと辿り着いた時には疲れてしまい、バカラのシャンデリアの下でひと休み。贅沢
宮殿のような部屋で、映像を見ながらガラス細工の行程を学びました。
頭の上のシャンデリアはこんなにもすごい技術で作られたんだなぁ。
職人さんの器用さに驚嘆し、バカラグラスの美しさに感嘆し、最後に立ち寄ったお手洗いでまた驚嘆。
なんじゃこのトイレー
お洒落すぎて意味が分からない洗面台とは裏腹に、個室に入ると何の飾りもなくコンクリート打ちっぱなしでまるで独房。
G・A・P
色々と驚かせてくれるバカラ美術館でございました。
ちゃんちゃん。