モロー美術館☆

フィンランドの旅が終わり、いよいよフランスをご紹介していきたいと思います☆
パリお散歩旅日記その1は、ギュスターヴ・モロー美術館です。

20年ほど前、イタリアで絵画の素晴らしさに魅入られた私は、突如ルネサンスの勉強を始めました。
ヴァチカン美術館やウフィッツィ美術館に通い、アホのように美術史に詳しい小学生(^_^;)

その後私の興味は、フランス絵画へと移っていきます。
今、私が最も敬愛する画家は3人。
ドラクロワ、モネ、そしてモローです。
パリでまず一番先に向かった美術館が、このモロー美術館でした。

そんな訳で今回は趣味丸出しの長~い日記です。
興味のない方はトバすことをお勧めしますm(_ _)m

さて、象徴主義の画家で、幻想的かつ神秘的な数々の作品を生んだモロー。
亡くなるまでの46年間暮らした家が美術館となっています。

狭い階段を上り、2階がモローの居住空間。
玄関ホールから廊下、寝室や食堂まで、壁という壁が絵で埋め尽くされています。
すごい。
息苦しくなかったのかなぁ?

3階と4階に作品が展示されていて、ピンクの壁にこれまたビッシリ。
おびただしいまでに飾られたその異様な空間に、圧倒されました。

この家が美術館になったのはモローの死後5年経ってからですが、モローは生前から計画し準備していたのだとか。
画家本人がここまで綿密な指示を出すのは珍しいそうです。
それだけに、モローの魂が今もここにいるような感覚を覚えます。

好きな絵というと数えきれないので、ここでは実際に本物を見て、改めて衝撃を受けた3枚の絵をご紹介します。

「ヘラクレスとテスピウスの娘達」
中心にいるのがヘラクレスです。
ライオンを退治した英雄ヘラクレスに、王は褒美として一晩だけ自分の娘50人と契ることを許します。
一晩で50人って?!
ヘラクレス、娘たち、そして王、誰の気持ちを考えても複雑です…(-_-#)

こちらでは、逆に男性がたくさん描かれています。

「求婚者達」
自分の留守中に愛する女に求婚した男たちを、次々と殺していく様子です。
ひいぃぃぃ。
それにしても、女性の光り方がすごい。
それだけ神聖視していたんだろうなぁ。

そして「出現」です。
少女の名はサロメ。生首は洗礼者聖ヨハネ。
新訳聖書の有名なお話、ヨハネ斬首を題材にしています。
(※ワイルドの戯曲「サロメ」とは内容が若干異なります)
ヨハネの首が斬られた後ではなくて、まだサロメが踊っている時に見えた幻影の首、という斬新な場面をモローは描き出しました。

実はモローの「出現」は2枚あります。
ルーヴル美術館にある水彩画の完成品と、モロー美術館にある油絵の未完成品。
構図は全く同じでも、サロメの気持ちの解釈が180度変わってくるのです。
ルーヴルにも見に行きましたが、私はやっぱりこちらが好き。
聖人ヨハネと対等に渡り合うサロメこそ、モローが描きたかったサロメなんじゃないかなぁ。。。
なんて☆

モロー美術館には、このように未完成の作品や書きかけの習作、勉強のための模写やデッサンがたくさんあります。

モローといえば一番知られているのは、晩年の傑作「ユピテルとセメレー」。
確かに強烈な印象を与える作品ですが、こうした隙のない完成品より、私には書きかけの未完作品がより印象に残りました。

途中で止まったままの登場人物たち。
再びモローが筆を入れてくれるのを待っているように感じられます。
既に書き上げてモローの手を離れた完成品よりも、こうした未完作品の中にまだモローの想いは残っているんじゃないかしら★

モロー美術館☆” に対して1件のコメントがあります。

  1. 和重 より:

    うー、
    勉強になります。
    あまり絵画に接する事のない生活をおくっていますので、
    とても楽しく読ませて頂きました。
    (年に1回美術館に行く?かも。
     名前の出ていた画家ではモネしか知らない。
     というレベルです。。。)
    海外にはある目的(笑)で、
    フロリダ・カリフォルニア・香港しか行った事ないんです。。。
    フランスにも行ってそうですが、なぜか行けていません。
    ヨーロッパに行って見たいです!
    一度も行った事ないので。

  2. かよこ より:

    >和重さま
    読んで頂きありがとうございます!
    こんな、既に読者を無視した自分のための日記なのに…(-_-#)
    フロリダ、カルフォルニア…いいですね~♪
    行ってみたいです!
    いつかトロワ3人で海外旅行に出掛けようと計画中ですが、本当に実現されるのか?!
    これからも色んな美術館をご紹介していきます。
    よろしければ、もう少しお付き合い下さいませm(_ _)m

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