登山日記22☆石垣山

先週に引き続き、秋の陽だまりソロハイクに出かけました。

目指すは箱根の石垣山一夜城
戦国時代末期、豊臣秀吉が小田原の北条攻めを企てた際に、一夜にして城を築いたという伝説の残る山です。
歴史ロマンを楽しむ、のんびり山歩きとなりました

箱根登山鉄道の入生田駅(いりうだえき)からスタート。
地球博物館を横目に国道1号線を歩き、早川にかかる太閤橋(たいこうばし)を渡ります。

舗装道をひたすら登っていくのですが、この傾斜がなかなかキツイ
途中で私を追い越していったロードバイクのお兄さんも、この坂道はかなり大変そうでした。
自転車より歩いたほうが楽なのでは。。。

崖面から突如飛び出している、石垣の大岩。
安山岩という火山岩で、10万年以上前に上から転がり落ちてきた岩が、火山灰や土で長い年月をかけて埋まっていったそうです。

マンホールの絵が可愛い

石垣用の石材が多く残っていました。
江戸時代初期、ここの早川石丁場から江戸城へと石材が運び出されました。
大きな岩が通れるように「石曳道」が作られ、「石船」と呼ばれる船を使って海上ルートで運ばれたのだとか。
こちらの石材には、石工が刻んだ印が見てとれます。

姫ノ水橋の下は、秀吉が通ったと伝わる尾根道に開かれたターンパイク。

周りに広がるクヌギ林には、たくさんの生き物たちが暮らしています。
空にはトビが舞い、初夏になるとホタルがみられるそう。
私は蝶々さんたちに出逢いました。綺麗ですが、中には毒を持つ蝶もいるんですって

とても立派なスダジイ(ブナ科)の古木。
秋に実るドングリは、昔の人々にとって大事な食糧資源でした。

自然を楽しみながら歩いているうちに、石垣山一夜城の登山口へやって来ました。

今はお城はなく、跡が残っているだけ。
二の丸(馬屋曲輪)は広大な芝生になっていました。

お弁当を広げてピクニックをしているご家族も

展望台からの景色です

なんとここで、先ほど追い抜かれたロードバイクのお兄さんと再会。
私大分のんびり歩いていたのに、お兄さん…遅くない…

さらに登っていくと本丸(本城曲輪)跡。

この辺りはもともと笠懸山と呼ばれていましたが、豊臣秀吉が小田原北条氏を包囲するための本営として総石垣の城を築いたことから、石垣山という名がつきました。
秀吉は築城に当たり、山頂の林の中に堀や櫓の骨組みを造り、白紙を貼って白壁のように見せかけました。
完成すると周囲の樹木を伐採し、それを見た小田原城の将兵が一夜のうちに城が出現したと思い士気を失った、という伝承は有名です。
しかし実際には4万員が動員され、約80日間を費やしたとか。

あっという間に山頂へ登頂

一夜城とはいえ、関東で最初に作られた総石垣で、長期戦に備えた本格的な城造り。
秀吉は淀殿ら側室や千利休、能役者を呼び茶会を開いたり、天皇の勅使を迎えたりしました。
この天守台から、小田原を眺めて作戦を練ったんだろうな。

相模湾と小田原市街、三浦半島まで見渡せて、最高に気持ちいい~

石垣山の隣にある、一夜城ヨロイヅカ・ファームに寄り道しました。
秋のお花がとても綺麗

木で造られた動物たち

あーーー最高だーーー

いいお天気で、青い海と空が本当に清々しいです

あんまり気持ちいいので、足柄茶ソフトクリームで一休み

さて、ここから今度は小田原に向けて山を下っていきます。
道すがらには北条攻めに参加した武将たちの紹介看板が点在し、ひとつひとつ足を止めて当時に想いを馳せました。
秀吉から始まり、淀殿、千利休、羽柴秀次、徳川家康、宇喜多秀家、伊達政宗、堀秀政。。。

早川を渡り、静かな住宅街を歩きます。

小田原文学館は、かつての宮内大臣・田中光顕伯爵別邸。
尾崎一葉、北原白秋、谷崎潤一郎ら小田原ゆかりの文学者たちの資料が集まっています。
素敵な庭園をしばし散策しました。

いよいよ小田原城へ。
Steps時代、2年に1度のペースで小田原公演があり、本番前のウォーミングアップとして登ったのを思い出します。
今回は南側の小峯橋(御茶壷橋)から入りました。

樹齢200年、御感の藤棚。

常盤木橋の下は、お堀の跡です。

本丸の正門として最も大きく堅固に造られた、常盤木門。

天守閣どーん

どどーん
平成の大改修を経て2016年5月に出来上がったばかり。美しいです

ちなみにこちらは小田原合戦の際の豊臣方布陣。えげつないっす。
こんなに囲まれちゃあ、北条氏政・氏直はどうしようもないよね
しかも北条側の兵5万4千に対し、秀吉側は21~22万の大軍でした。

銅門(あかがねもん)は、天守閣へ通じる登城ルート上に設けられた二の丸の表門。
迫力あります

銅門の土塀模型。壁の内部はこうなっているのか

銅門で用いられていた礎石です。
石の大半を土中に埋め、側面の斜めに加工した部分を櫓台の石垣に合わせて設置。
そしてホゾ穴に柱材を固定して礎石としたそうな。

馬出門をくぐり、正面入口から小田原城を後にしました。

もう夕方。学橋が西日に映えて綺麗です

小田原城を出ると、見慣れた街並み。
Steps公演の際に泊まったホテルを発見しました

帰り道、小田原城下ラーメン宿場町にて「春樹」さんの超濃厚つけ麺を堪能。
今日せっかく消費したカロリーを摂取してしまった気がします(笑)

日本ウォーキング協会公認「美しい日本の歩きたくなる道500選」、また箱根ジオパークの一つともなっているこのコース。
歴史を肌で感じられる、とーーーっても楽しい1日でした

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