楽屋
劇作家・演出家の清水邦夫さんが旅立たれました。
たくさんの名作を残した清水邦夫さん。
「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」は、日本で一番上演回数の多い戯曲とも言われています。
女優にとっては避けられない作品。
本番でなくても課題だったり観劇だったりで一度は通る道だと思います。
私も演りましたとも。
2013年、女優C役を演じさせて頂きました。
必死だったなぁ。
自分の力不足を悔しく思いながら、とにかくがむしゃらに役と向かい合った日々は、私の宝物です。
この時の演出家・中康次さんも鬼籍に入られました。
当時既に直腸がんのステージ5で余命を過ぎていたにも関わらず、病を押して全力でぶつかってくださいました。
素晴らしい方々がこの世を去ってしまうのは寂しいけれど、残された私たちは精一杯生きていかなければと改めて思います。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。